日本には里親を必要とする子どもが約42,000人います。
日本には里親を必要とする子どもが約42,000人います。(R3年要保護児童数)
そのうち8割強が児童養護施設などの施設に入所していますが、OECD加盟国では施設に入る子は少数派でほとんどが里親のもとで育っています。
子どもが健やかに養育されるよう、より家庭に近い環境で養育していくことが大切と考えられています。
欧米に比べると日本はまだまだ里親制度が未発達で、里親の数も十分ではありません。 あなたの力を必要としています。
里親制度とは
里親制度とは、子どもたちに家庭環境のあたたかさのもとで育つ機会を提供する子どものための制度です。施設と同じく社会的養護(家庭で養育が難しい子どもを社会全体で育てる)のひとつです。
また、社会的養護には子どもだけでなく子育てに困難がある家庭を社会全体で手助けするという意味も含まれています。
里親とは
親のいない子どもや、親がいても、いろいろな事情で一緒に暮らしていくことのできない子どもがいます。
里親は、本来の家庭に代わって、こうした子どもたちが明るく健やかに成長できるよう自分の家庭に迎え入れ、家庭的な雰囲気の中で、温かい愛情と正しい理解をもって育ててくださる方のことです。
「里親制度」利用者の声
里親研修を終えた私は、7月にオムツをした2歳に満たないA君と出会いました。我が家にA君を迎えてからは、毎日川の字になって眠っています。アンパンマンが大好きで、部屋中に玩具があふれています。犬の散歩では公園をハシゴしながら、 一緒に滑り台をしたり。A 君に「ママ」と呼ばれた時の愛しさは忘れられません。でも、イヤイヤ期は、試し行動かどうかも分からず不安で、チックが出ては心配し、 嫌いなご飯をひっく返した時には怒ったり。毎日いろいろありますが、親子3人、 食べて遊んで、賑やかに暮らしています。(京都府里親会南部支部 養育里親さん)
会長あいさつ
京都府里親会は昭和42年に設立され、様々な理由により社会的養護が必要な子ども達のために家庭的な環境を提供するための活動を行っています。
この、京都府里親会には南部支部(たんぽぽの会)と北部支部(おにっこクラブ)があり、それぞれでレクリエーション、新年会、里親サロン、研修会などの活動を行っています。そして京都府里親会として、京都府里親大会(年度総会、講演会や里親体験発表、ディスカッションなど)や、南北里親交流会(京都府里親会・府民交流会)等の活動があり里親同士で悩みを打ち明けたり、先輩里親に相談出来る場所を提供しています。
さて、親の病気、虐待、経済的理由など様々な事情により、家庭で暮らせない子どもが全国で約42,000人いると言われています。その子ども達に私たちは何をすれば良いのか、何か出来る事がないか、少しでもそう思って下さるあなたにすぐ出来る事は、まず今の現状を知ることだと思います。そして、もし何か一歩踏み出してみようと思われたなら、私たち里親と一緒に歩んで行きましょう。
里親には、4種類の里親の形態があるので紹介します。
養育里親
養子縁組を目的とせずに、要保護児童を預かって養育する里親で、基本的には実親の元で暮らすことが出来なくなった子どもを預かり、再び実親の元で暮らせるようになるまでか、成人になるまで委託を受けますが、期間はまちまちです。専門里親
虐待された児童や非行等の問題を有する児童、および身体障がい児や知的障がい児など、一定のケアを必要とする児童を養育する里親で、専門的な研修が必要です。養子縁組里親
保護者のいない子どもや、家庭での養育が困難で実親が親権を放棄する意思が明確な場合の養子縁組を前提とした里親です。特別養子縁組を届け出た後、6か月間同居して様子を見た上で決定され、実子扱いでの入籍が可能になるものです。親族里親
扶養義務のある親族(子どもの直系血族(祖父母など)と兄弟姉妹)の児童の親が死亡、行方不明、拘禁、病気などで養育できない場合に養育する里親のことです。(養育里親よりも親族里親が優先されます。)
平成28年、31年と児童福祉法が改正され、施設委託児童がより家庭的な環境で育てられる里親委託に移行できるよう厚生労働省の施策が変わりました。なにより子ども達が家庭のぬくもりの中で、すくすくと育つ事の出来る環境が少しでも増える様に力を貸していただければ幸いです。
自分たち夫婦で実子が授かれなかったが子育てがしたい人、実子を育て上げ家庭から巣立って行って、余裕が出来家庭を提供できる方、社会福祉の面から里親に興味がありやってみようと思われる方、どうぞこのホームページから京都府家庭支援センター窓口に気軽にご相談ください。
(京都府里親会 会長 安田 満)
里親を希望される方
里親をご希望の方は、下記の「里親になろう」ページにて詳細をご覧ください。